E-text版「税制報告書」利用上の注意・変更事項
ここでは、E-text化にあたっての変更点や利用上の注意事項をメモしておきます。ご利用にあたっては、一通りお読みください。
この E-text版「税制報告書」 は、底本を忠実に再現したものではなく、いくつかの変更を行っています。したがいまして、「資料的価値はありません」 ので、ご利用にあたっては、充分ご注意ください。
> 下記 ▼ E-text 化するにあたっての変更点 参照
底本における日本語の文字について
底本(和文)を E-text(html)化する作業の中で、幾つかの問題がでてきました。
底本は、プロの編集者の手になるように、報告書全体が統一的にきちんと編集されている状態ではありません。何人かで分担して翻訳してそれをそのまま掲載したようになっていることです。しかも、章の途中で翻訳者が変わっていると思われるようなところもあります(推測です)。
したがって、同じ単語や言葉にたいして、章ごとに(あるいは同一章内でも)旧字であったり、新字を使っていたり、漢字であったり、かなであったり、送りがなの送り方もバラバラだったりします。
(例えば、この報告書のキーワードといえる、「勧告(recommend)」という言葉は、"勧告"と"勸告"という2つの文字が同一の章・節内で使われたりしています)
その他にも、現時点からみるとおかしな文章や、当て字とおもわれるものもありまが、できるだけ修正等はおこなわずそのままにしてあります。
日本語の意味が不明なときは英文の方も見てください。そちらの方が理解しやすい場合もあります(もともと英文から翻訳されたわけですから)。
■ E-text化するにあたっての変更点
E-text化するにあたっても、本来は、底本を忠実に再現するのが正しいありかたかと思います。しかしながら、上記のような状態もあり、ここでは、実際に内容把握のできること、現時点での読み易さ、検索の容易さ等も考慮の上、以下のように取扱いました。
(1) 俗にいう、旧漢字を新漢字に置き換えたこと(一部旧字のものもあります)。
(2) 促音がひらがなの大文字になっているのを小文字にかえたこと(「つ」の字。例:なつている→なっている)。
(3) 数字について、表(table)中の数字と、西暦年月日については漢数字を算用数字(半角)に置き換えたこと。
(4) かな送りは現代かなづかいに統一せず、底本のままにしてあること(統一したいのですが、底本自体があまりにバラバラなので、しろうとでは収拾がつかなくなるおそれがあるため)。
(5) 当然ながら、本来縦書きのものを、横書きにしていること。
などの処理を行っています。
もちろん、内容は一切変えておりません。
本当のところは、すべて新字新仮名づかいに編集したいのですが、それもしろうとにとって、必ずしも簡単ではありません (一応、日本語を常用している日本人なのですが? 困ったものです)。
そこで、こうした変則的な形となってしまいました。 (英文から自分で翻訳できればなんの問題もないのですが??)
しかも、すべてが上記の通り、統一的にきちっと編集できたかどうか若干疑問の余地があります。長期間に渡って入力したため、最初の原則とずれてしまっているところがあるかもしれません。
こうした状態ですので、いうまでもなくこのE-text版「税制報告書」には、資料としての価値はありません。
ちょっと、参考程度に内容をのぞいて見たい、おおまかな内容を知りたい、というときの用途として利用して下さい。文字表記上の厳密性を必要とする方は原資料にあたってください。
■ 文字の変換例
以下に変換した文字のいくつかの例をあげておきます。ニュアンスをおくみとりください。
[1]漢字を置き換えたもの
A)異体字を変換したもの
(いくつかの例)
惡→悪、 壓→圧、圧力、 應→応 與→与、給与、贈与 價→価、価格 畫→画、計画 假→仮 囘→回、回避、 陷→陥 氣→気 狹→狭 廣→広 國→国 輕→軽 縣→県 顯→顕 險→険、危険、冒険 檢→検、検査 驗→験 據→拠、証拠 |
參→参 絲→糸 兒→児 實→実 將→将、将来 愼→慎、慎重 拂→払、支払 覺→覚、自覚 齊→斉、斉一 雜→雑、複雑 贊→賛 藏→蔵 絲→糸 收→収 從→従 條→条、条件 觸→触 |
眞→真 戰→戦 帶→帯 滯→滞 爲→為 單→単 斷→断 點→点、 轉→転、 擔→担、 廳→庁, 團→団、 傳→伝 獨→独、 賣→売、 發→発、 拔→抜 卷→巻 萬→万 |
豫→予 餘→余 遙→遥 來→来 樂→楽 勞→労 效→効、有効、効果 竝→並 |
B)包摂関係にあると思われる文字はその代表文字におきかえました。
(いくつかの例)
益 (←隘の部首「こざとへん」を除いた文字 右側) 即ち (←左側の上側が白、下側がヒ) 節 (←同上) 既に (←同上) 頼 (←頁の上側が刀、下側が貝) 税 (←部首「のぎへん」+兌) 状 (←部首「しょうへん」(壯の字の左側に同じ)+犬) 高 (← 「なべぶた」のしたの口のところが |=| の文字) 判 (←叛の左側+部首「りっとう」) 屡 (←部首「しかばね」+樓の右側)
C)現在、一般的に使われていると思われる文字への置き換えたもの
一曾→一層 意慾→意欲 寄附金→寄付金 欠除→欠如 雇傭→雇用 被傭者→被用者 銷却→消却 專問→専門 廻る→回る、上回る、下回る 附録→付録 実蹟?→実績 余仮→余暇 箇所→個所 賃金、賃銀→賃金に統一する ?
[2]かなの扱い
・促音の「つ」の字はすべて大文字を小文字に置き換えました。
・~であろう、~であらう(第5,6,8,10,12章,付録A,C)→~であろう。に統一しました。
・すなわち、すなはち(第6-7章)→すなわちに統一しました。
[3]数字の扱い
1)地の文では原則、底本通り「漢数字」としました。
2)例外1として、表(table)中の数字は漢数字を算用数字(半角)に置き換えました。
3)例外2として、西暦年月日は漢数字を算用数字(半角)に置き換えました。
(最初は底本どおり漢数字で入力していたのですが、とても視認性が悪くてがまんできなくなりました。慣れの問題?)
例)千九百四十九年→1949年 千九百四十八—四十九年度→1948-49年度 千九百五十—五十一会計年度→1950-51会計年度 千九百四十九年八月二十七日→1949年8月27日 etc