鶴見俊輔書評集成(みすず書房 刊)・全3巻目次

鶴見俊輔書評集成(みすず書房) 全3巻・リストと目次をメモしたものです。

NO.,標 題,刊行年月
#01,鶴見俊輔書評集成 1 1946-1969,2007年07月
#02,鶴見俊輔書評集成 2 1970-1987,2007年09月
#03,鶴見俊輔書評集成 3 1988-2007,2007年11月

収録作品明細

各巻の「目次」および「初出一覧」より一部抜粋・編集して作成しました。

#01, 鶴見俊輔書評集成 1    1946-1969

ブックデータ
タイトル:鶴見俊輔書評集成 1 1946-1969,
著者:鶴見俊輔,つるみしゅんすけ,
出版社:みすず書房,刊行年:2007-07-10,
ISBN:978-4-622-07311-6,大きさ:19cm 498p,
備考:

目次

注記)目次の執筆年の表記を漢数字から算用数字に変えました(ex. 一九四六 => 1946)

  • はじめに思うこと
  • 読書案内人
  •    I   1946 − 1950
  • ハックスリー    非人間主義   1948
  • モリスの記号論大系    1947
  • サンタナヤ    1948
  • アメリカ個人主義の姿    ワイルダー『三月十五日』・ファレル『小説家の社会的任務』    1948
  • 戦後小説の形    1948
  • 上代歌謡から現代農家までを描く    西岡虎之助『民衆生活史研究』    1949
  • 人生は一つの舞踏    ハヴェロッタ・エリス『自叙伝』    1949
  • 世界の新思想    1949
    • シュナイダー『アメリカ哲学史』
    • マシースン『ジェイムズ家』
    • クワイン『記号論理学入門』
    • シェルドン『アメリカ哲学の展開』
    • セルザム『社会主義と倫理』
    • ツヴァイク夫人『ステファン・ツヴァイク』
    • クラカウアー『ドイツ映画の心理学的歴史——カリガリからヒットラーへ』
    • モリス『人生の道』
    • バクラー編『パースの哲学』
  • 物語漫画の歴史    ウォー『アメリカ漫画の歴史』    1949
  • ドストエフスキの二重人格    シモンズ『ドストエフスキ』    1949
  •    II   1951 − 1956
  • 新しい古典    ドス・パソス『U・S・A』    1951
  • 感銘を受けた二冊    大関松三郎『山芋』・無着成恭『山びこ学校』    1951
  • 見る雑誌の登場    『平凡』と『明星』    1952
  • ものいわぬ人たちの言葉が聞こえてる    木下順二『民話劇集』第一巻    1952
  • M・コンフォース『哲学の擁護』について    1954
  • 集団の伝記をつくる方法    R・レッドフィールド『小さなコミュニティ』    1955
  • 大前田英五郎の生涯    子母沢寛『上州天狗』    1956
  • 特定の思想宣伝のために    ソ同盟科学院哲学研究所編『哲学辞典』    1956
  • 戦争と大量生産の関係    エンソー『第二次世界大戦史』    1956
  • 保守主義者が説く現代史    竹山道雄『昭和の精神史』    1956
  • 「尼港事件」について    エイドゥス『日本現代史』    1956
  • 日本型ファシズムを分析    丸山真男『現代政治の思想と行動』下巻    1957
  • 国家より高い原理の存在    大熊信行『国家悪』    1957
  • 民芸運動を貫く宗教心    柳宗悦『民芸四十年』    1958
  • 人をとおして人は思想を育てる    吉野源三郎『エイブ・リンカーン』    1959
  •    III   1960 − 1969
  • 戦後のある生き方    『谷川雁詩集』    1960
  • 伊丹万作とナンセンス    1961
  • 『樅の木は残った』の異本    山本周五郎『小説の効用』    1962
  • 現代の古典    松田道雄『京の町かどから』    1962
  • 幕臣精神のシンボル    大仏次郎『鞍馬天狗』    1962
  • ドグラ・マグラの世界    1962
  • 花田清輝のかるた    『いろはにほへと』    1962
  • 自由主義知識人に対する批判    吉本隆明『丸山真男論』    1963
  • 作者のいない文学    尾崎秀樹『大衆文学』    1964
  • 『宮本武蔵』以前の吉川英治    1964
  • 戦争体験の持つ可能性    橋川文三『歴史と体験』    1964
  • 家の思想    白井喬二『富士に立つ影』    1964
  • 素朴な唯物論者の荷風    『断腸亭日乗』昭和二十年—三十四年    1964
  • 大石蔵之助の器量    松島栄一『忠臣蔵』    1965
  • マスコミの落す球をひろうガリ版新聞    『深夜通信』の美学    1965
  • 今年は大正五十四年    南博・社会心理研究所編『大正文化』    1965
  • 日本字引の原型    チェンバレン『日本ふうのもの』    1965
  • 戦後精神に欠けたものをみつめる    臼井吉見『戦後』第一巻    1966
  • 『ガロ』の世界    1966
  • 『荒地』の支店    1966
  • 戸坂潤    獄死した哲学者    1966
  • イギリス人記者だから書ける    モズレー『天皇ヒロヒト』    1966
  • 『少年倶楽部』の世界    1967
  • 笑いは反抗精神    中野好夫訳『チャップリン自伝』    1967
  • 朝鮮人の登場する小説    1967
  • 三木清のひとりの読者として    1968
  • 戦争に抵抗した人たちの生涯を記録    同志社大学人文科学研究所編『戦時下抵抗の研究』I    1968
  • 丘浅次郎    かざりのないその文体    1968
  • 桑原武夫    地図のない文化を歩くための杖    1968
  • モラエス    徳島で暮らしたポルトガル人    1969

#02, 鶴見俊輔書評集成 2    1970-1987

ブックデータ
タイトル:鶴見俊輔書評集成 2 1970-1987,
著者:鶴見俊輔,つるみしゅんすけ,
出版社:みすず書房,刊行年:2007-09-14,
ISBN:978-4-622-07312-3,大きさ:19cm 442p,
備考:

目次

  • 本の未来
  •    I   1970 − 1979
  • オーウェルの政治思想    『オーウェル著作集』第一巻    1970
  • 動揺するガンジー    エリック・H・エリックソン『ガンジーの真理』    1970
  • 義円の母    1970
  • はじめて読んだ本    1970
  • 花田清輝の戦後    1971
  • 哲学者としての湛山    『石橋湛山全集』第一巻    1971
  • 宣長の思い出    1971
  • 秋山清    この詩人の直観力と人がら    1971
  • コンラッド再考    1971
  • 滝田ゆう    1971
  • 林達夫    本を読む生活者    1971
  • 物の中に心をおいて    武田泰淳『黄河海に入りて流る』    1972
  • 近藤芳美論    集団の熱狂から自由な眼をもつ歌人    1972
  • 花田清輝の日本への回帰    1974
  • 梅本さんの文章    1975
  • 日本語で書かれた国際小説    金達寿『玄海灘』    1975
  • 占領のある自画像    ウォードおよびシュルマン共編『聯合国による日本占領 一九四五 — 一九五二』    1975
  • 中村きい子『女と刀』    1976
  • 冗談音楽の流れ    野坂昭如・五木寛之・井上ひさし    1976
  • 「特権」と「人権」    武谷三男『物理学は世界をどう変えたか』    1976
  • 制度と原則    平野謙『「リンチ共産党事件」の思い出』    1976
  • 柴田道子『ひとすじの光』によせて    1976
  • 本の読み方の深さを教える    丸山真男『戦中と戦後の間』    1977
  • 『『風流夢譚』事件以後』を読んで    1977
  • 家をよりどころにした学問    箕作元八『フランス大革命史』    1978
  • 『谷川俊太郎詩集』    忘れることの中にそれがある    1977
  • ひとりの読者として    守田志郎『日本の村』    1978
  • 軍国主義下の老子伝    『石川三四郎著作集』第六巻    1978
  • 竹宮恵子の漫画    1978
  • 主婦の仕事から夫の仕事を考える    福田定良『仕事の哲学』    1978
  • なくなった雑誌    1978
  • 開高健の政治意識    1978
  • 新里堅進の劇画『沖縄決戦』    1978
  • その自己批評の規準——加藤周一    1979
  • 息の長い詩    金時鐘『猪飼野詩集』    1979
  • 加太さんの紙芝居学    加太こうじ『紙芝居昭和史』    1979
  •    II   1980−1987
  • 「老い」について考えるための文献    1980
  • イギリス民衆芸術覚書    小野二郎『紅茶を受皿で』    1981
  • 書物について    1981
  • 劇学の軽い身ごなし    ケネス・バーク『動機の文法』    1982
  • 現在に至る日本をみつめる    内海愛子『朝鮮人BC級戦犯の記録』    1982
  • 同時代の中のまれな人    大西巨人『俗情との結託 大西巨人文芸論叢 上』    1982
  • 書き残された三百一通の手紙    G・W・オルポート編著『ジェニーからの手紙』    1983
  • 管理に屈服しない魂の物語    椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ』    1983
  • 戦死者と出会う楽しいひと時    高橋三郎編著『共同研究 戦友会』    1984
  • 植民地という故郷    森崎和江『慶州は母の呼び声』    1984
  • バスクまで来た長い長い道    司馬遼太郎『街道をゆく22』    1984
  • 日本哲学史のある粗描    古在由重『和魂論ノート』    1984
  • 『広告批評』の批評の力    1985
  • 体験の意味を問う記録    李泳禧『分断民族の苦悩』    1985
  • 少年になった父    乙骨淑子『ぴいちゃあしゃん』    1985
  • 「ぞうさん」の宇宙    阪田寛夫『まどさん』    1986
  • 世間に膝を屈しない心    安部譲二『塀の中の懲りない面々』    1986
  • 宮柊二のこと    1986
  • 日本の世論に投げ込まれた異物    吉永春子『さすらいの〈未復員〉』    1987
  • 手がきの詩集    長田弘『食卓一期一会』    1987
  • これは面白い文庫本66冊    1987

#03, 鶴見俊輔書評集成 3    1988-2007

ブックデータ
タイトル:鶴見俊輔書評集成 3 1988-2007
著者:鶴見俊輔つるみしゅんすけ
出版社:みすず書房刊行年:2007-11-22
ISBN:978-4-622-07313-0,大きさ:19cm 540+12p,
備考:

目次

  • わたしの100冊
  •    I   1988 − 1999
  • 一歩兵小隊長が見た地上戦    山本義中『沖縄線に生きて』    1988
  • 名付親への感謝 —— 上田辰之助    1988
  • 『ヴァイキング』の源流 —— 『三人』のこと    1988
  • たとえの効用 —— 中沢新一『雪片曲線論』によせて    1988
  • 棒馬から芸術への道をたどる    E・H・ゴンブリッチ『棒馬考』    1988
  • 赤川次郎のめがね    1988
  • たえず一点から歴史学をくずしてゆく    鹿野政直『「鳥島」は入っているか』    1989
  • 即興の音楽をかなでる人    森毅『ひとりで渡ればあぶなくない』    1989
  • さまざまな自分史 —— 私と戦争    1989
  • そうかもしれないという留保    『耕治人全集』    1989
  • 梅棹忠夫頌    1989
  • ハンガリーから世界を見る    徳永康元『ブタペスト回想』    1990
  • 日本で世界を広く見た今では    大庭みな子『津田梅子』    1990
  • ひと口で言うと(宮沢賢治の作品)    1990
  • 忠治と多彩な人物群像    高橋敏『国定忠治の時代』    1991
  • 日本にこだわらない日本人 —— 坂口安吾    1991
  • 役柄をとおしての声音がひびいてくる    北林谷栄『蓮以子八〇歳』    1991
  • こどもむきに書かれた伝記    四方田犬彦『魯迅』    1992
  • 魅力にあふれた世間ばなし    荒川洋治『世間入門』    1992
  • ソ連邦崩壊後のマルクス主義文献    1992
  • 『日本好戦詩集』について    1992
  • 主人公は誰か —— 武田泰淳    1992
  • どこにでもいるかもしれない —— 長谷川四郎    1992
  • 雑誌『朝鮮人』の終りに #160;  1992
  • 一枚のカード —— 渡辺一夫    1993
  • 日記の荷風    1994
  • 10人の子どもたちに支えられて —— 対談・森まゆみ    1994
  • 三つの雑誌    1994
  • 鯨の腹のなかのオーウェル    1995
  • 漫画から受けとる    1996
  • ノモンハンへの旅  #160; 村上春樹『辺境・近境』    1998
  • 串田孫一の歩いた道 —— 著作集の完結に寄せて    1999
  •    II   2000 − 2007
  • いつもそばに、本が    2000
  • 神隠しにあった町    児玉隆也著/桑原甲子雄写真『一銭五厘たちの横町』    2000
  • 作歌と選歌 —— 近藤芳美    2000
  • カメラをひいて    加藤典洋『戦後的思考』    2000
  • エリセエフ先生の思い出 —— 東と西の出会い    2000
  • 奈良美智というひと   2000
  • 図書館から図書館へ    2000
  • 数世紀を生きたあとの鞍馬天狗    2000
  • 漱石とわたし    2000
  • ひとつの劇として描いた伝記    杉山正樹『寺山修司・遊戯の人』   2000
  • 真壁仁のまなざし    2000
  • すすめられた本、えらんだ本    2000
  • 二十一世紀の読書    2001
  • ものの氾濫の現代をこえて    岡部伊都子『思いこもる品々』    2001
  • ”がきデカ”日本    2001
  • ひとつの希望をもつテレビドラマ    福田靖ほか『HERO』   2001
  • 新世代の見た森鴎外    2001
  • 発想の交換 —— 中谷宇吉郎・治宇二郎    2001
  • パレンケで会った水木さん    2001
  • 一億一心の時代の備忘録    前坂俊之監修『傑作国策標語大全』    2001
  • 時代に立ち向かう百合子    2001
  • 平行的宇宙 —— 中島敦    2001
  • 夢野久作への登り口    2001
  • 生きるという仕事 —— 猪谷六合雄    2001
  • 個人的な思い出から —— 『ハンセン病文学全集』刊行によせて    2001
  • 中浜万次郎    未来の人    2001
  • モノを通じての心の成長    梨木香歩『からくりからくさ』    2001
  • 目録で商う古書店主の物語    内堀弘『石神井書林 目録』    2002
  • 昔話にききいる    河合隼雄『昔話と日本人の心』    2002
  • 自分流の尺度をつくる    河合隼雄『臨床教育学入門』    2002
  • 夏目漱石一万人の弟子のひとりに    2002
  • 米国史の洗いなおし    カニグズバーグ『Tバック戦争/影 小さな5つの話』    2002
  • 金子ふみ子『獄中手記 何が私をこうさせたか』    2002
  • 老年読者    吉本隆明『老いの流儀』    2002
  • 状況に閉じこめられない心 —— 秋本松代    2002
  • ブロツキイ『私人』について    2002
  • マンガの新しい境地    高野文子『黄色い本』    2003
  • 世界文学の中の『死霊』    2003
  • 若い人に    2003
  • 週刊誌から遠く    スタインホフ『死へのイデオロギー』    2003
  • 国民文学と非国民文学 —— 吉川文学にみる『宮本武蔵』    2003
  • ずんどうの形の哲学史 —— 田中小実昌    2003
  • きせる乗車の日本文化    2004
  • 歴史の進歩への信仰をゆるがす    『新版 第二集きけわだつみの声』    2004
  • 江戸文化を書き残す素顔の集大成    『小沢昭一百景 随筆随談選集 1-3』    2004
  • 本の読み方 —— アガサ・クリスティ『動く指』    2004
  • 長く広く見わたす    2004
  • 戦中派の最良の書    吉田満『戦艦大和ノ最期』    2004
  • 中井英夫について    2004
  • 神谷美恵子管見    2004
  • 羊男とは誰か?    2004
  • 老年文学の境地    2004
  • 世界とアジアの中の日本映画    佐藤忠男『誇りと偏見』    2004
  • 本についての五題    2004
  • 二〇〇四    マイ・ベスト3 —— 世界への展望    2005
  • 現代にひらける細い道    春風亭柳昇『与太郎戦記』    2005
  • 大きくつかむ力と瞬発芸    2005
  • 御近所の哲学
  • 私にとっての鈴木六林男    2005
  • おなじ著者と六十年    2005
  • 日向康と松川事件    2005
  • 石橋湛山 —— この人・この三冊    2005
  • 七十四年前の家庭新聞    日高六郎『戦争の中で考えたこと』    2005
  • 一九〇四年と一九〇五年を分水界として    山室信一『日露戦争の世紀』    2005
  • 隔離の中に生きた人たち    畑谷史代『差別とハンセン病』    2006
  • 負けにまわった鞍馬天狗    2006
  • 日本語の起伏の楽しさを伝える    武満浅香『作曲家・武満徹との日々を語る』    2006
  • 丸山真男と藤田省三に通底するもの    飯田泰三『戦後精神の光芒』    2006
  • 『サークル村』復刻によせて    2006
  • 『正伝 後藤新平』について    2006
  • ただ一作と言えば —— 『厳窟王』黒岩涙香 翻案    2006
  • わたしの好きな短篇3作    2007
  • ユーモアの役割    ジョン・エイ『法律家たちのユーモア』    2007
  • 串田孫一の思い出    2007
  • 父から子へ    2007
  • 編集者としての嶋中鵬二 —— この人・この3冊
  • 哲学の母    川上弘美『パレード』    2007
  •       *      
  • みすず読書アンケート    一九七五 - 二〇〇五
  • 終わりに思うこと
  • 掲載文書誌一覧